『ドラゴンクエストVI 幻の大地』(ドラゴンクエストシックス まぼろしのだいち)は、1995年(平成7年)12月9日にエニックス(現:スクウェア・エニックス)より発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。
2010年(平成22年)1月28日にはリメイク版であるニンテンドーDS版が発売された。天空シリーズで、唯一PSハード版のない作品でもある。
SNES(日本国外版スーパーファミコン)版は発売されなかったが、日本国外ではニンテンドーDS版が北米で "Dragon Quest VI: Realms of Revelation" として、欧州では『VI』を除いた "Dragon Quest: Realms of Reverie" として発売が予定されている。
概要
ドラゴンクエストシリーズ第6作であり、スーパーファミコンで発売された最後の本編作品(リメイク等を含めれば、シリーズのSFC版最終作品は、『スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』である。)。新しい転職システムや、2つの世界を何度も往復するシナリオが取り入れられた作品である。キャッチコピーは「DQ(ドラクエ)を超えるのは、DQだけ」。DS版は「この旅は、夢という真実へ」。
「天空シリーズ」の3作目、および天空シリーズ三部作の完結編として位置づけられている。本作のテーマは“発見”であり、2つの大きなワールドマップ(パラレル)が存在し、主人公たちは2つの世界を行き来しながら冒険を進める。複数のワールドマップが存在するRPGは過去にもあったが、それらは、序盤は主人公の住んでいる世界だけを移動でき、物語が進むことによって舞台がほかの世界へ移るという形式が多かった(『ドラゴンクエストIII』『ドラゴンクエストV』など)。しかし本作では、ゲーム序盤から2つの世界を行き来しながら物語が進行するという試みが取り入れられている。SFC版では両方の世界がそれぞれ表裏に印刷された紙製の白地図が付属しており、プレイヤーが冒険中に「発見」したスポットをメモ出来るようになっている。
物語の進行に伴い、頻繁に町の住人たちの台詞が変化するようになっている。これは住人達の会話内容からも生活感を出したいという堀井の考えによるもので、本作以前から実装を考えていたもの。本編のボリューム増加にも合わせ、シナリオのテキスト量はそれまでのシリーズ最長の4,000ページに及んでいる(前作は2,800ページ程)。
開発会社がチュンソフトからハートビートに変わり、これによるシステム面の改変点もあり、リメイク作を含めた以降の作品に継承されたものも多い。32メガビットという当時としては大容量のROMが採用され、町やフィールドなどのグラフィック面において、前作までと比べリアルさが増した。また、シリーズで初めてとなる専用サウンドドライバの採用により、オーケストラに近いサウンドがSFC上で実現した。しかしそのクオリティの高い音楽に反して、サウンド面においての使用容量は2メガビット以下に抑えられており、これはサウンドエンジニアの技術が大きく貢献しているとすぎやまから語られている。
SFC版の発売後には、本作を基にした漫画『ドラゴンクエスト 幻の大地』(神崎まさおみ作)が連載されたほか、ゲームブック化、小説化、ドラマCD化も行われている(それぞれ小説ドラゴンクエスト、ゲームブックドラゴンクエスト、CDシアター ドラゴンクエスト参照)。また、本作の登場人物「テリー」の幼年時代を描いたスピンオフ作品として『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』が1998年に発売された。
物語
他のシリーズ作品との関連
本作は『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』に続く「天空シリーズ」の3作目として位置づけられている。
SFC版では『IV』、『V』と本作との繋がりについて特に明らかにされなかったが、DS版ではクリア後のとあるイベントによって『IV』、『V』と同一世界の過去の物語であることが明らかになった。
本作の夢の世界に登場する「クラウド城」は、『IV』『V』に登場した「天空城」と構造がほぼ同じであり、堀井雄二も「『VI』は天空城が出来たいわれの物語」と述べている。また、本作にはロトシリーズで登場した精霊と同名のルビスが登場するが、ロトシリーズのルビスと同一の精霊なのかどうかは明らかにされていない。
世界設定
本作ではゲーム開始直後から2つの世界を行き来することができ、ストーリー中盤まではこの2つの世界を何度も行き来しながらシナリオを進めていくこととなる。この2世界は地面に開いた大穴やフィールド上の階段によって行き来でき、物理的に重なっていると捉えることができることから、公式ガイドブックでは上の世界、下の世界と呼ばれているが、ストーリーを進めると上の世界が夢の世界、下の世界が現実の世界であることが判明する。両世界に点在する井戸を利用することによっての世界間移動もでき、イベントで別のものが出入り口になることもある。アモールやライフコッド、クリアベールなど、夢と現実の2つの世界に共通して存在する場所もある。これらの場所では、一方の世界で何か変化が起きると、もう一方の世界でもそれに合わせた変化が起きるようになっている。またこれ以外の場所でも、夢の世界の事件を解決することで現実の世界でトラブルが解消されたり、現実の世界のとある夢を見ている老人の家と夢の世界の町が地図上でほぼ一致する位置に存在することから、プレイヤーが町の正体を推測することができるなど、数々の「発見」をすることができるようになっている。
この2世界のほか、終盤でははざまの世界という第3の世界が登場する。また、下の世界では地上のほかに海底のフィールドマップもあり、本作では実質的に4つのフィールドマップが存在する。
ストーリー概要
本作ではオープニングにおいていきなり、従来の作品での最終目的であった魔王との対決が行われる。結果主人公たちは敗れ、その後場面は一転して山奥の村ライフコッドのベッドから転げ落ちているという演出がある。このオープニングが夢なのか真実なのかはストーリーを進めていくことで明らかになっていく。
オープニング終了後、主人公は村長の依頼で、村祭りに必要な道具を取りに行くことになるが、その過程で主人公は大地に開いた大穴に落ちて別の世界へ。その世界では奇妙な体験をし、元の世界のライフコッドで話を聞くとその世界が「幻の大地」と言われる存在であることが分かる。村祭りで精霊のお告げを聞いた主人公は、出会った仲間たちとともに魔王ムドー討伐の鍵となる「ラーの鏡」を探索する。そしてラーの鏡を発見して上の世界に戻るとムドーとの対決があり、勝利すると上の世界と下の世界の正体と関係(詳しくは上述)が明かされる。そして現実世界で真のムドーに戦いを挑む。
ムドーを倒した後は、本当の自分自身を見つける旅、いわゆる「自分探しの旅」が始まる。この後はどこへ行けとの指示を出されることは無く、以降しばらくは現在行くことのできる地域を順番に辿り、そこで起きる事件や出来事を解決していく形でストーリーが進む。海底探索が可能になった後は行動範囲が広がり、4つの「伝説の武具」を集めることとなる。その過程で主人公は自分自身を見つけるという目標を達成する。
伝説の武具を全て揃えた後、神の城で大魔王デスタムーアの存在が明かされる。そしてはざまの世界へと向かい、大魔王との最終決戦に挑む。
ニンテンドーDS版
ニンテンドーDSでの「天空シリーズ」三部作のリメイク第三弾として、オリジナルのSFC版から約14年1ヶ月振りで2010年1月に発売された。
基本的なシステムやインターフェイスは既にDSリメイク版として発売されている『IV』『V』に準拠しており、シリーズを通しての統一感が図られている。
BGMは内蔵音源だが、タイトル画面の『序曲のマーチ』のみ東京都交響楽団演奏のオーケストラ音源を採用している。
海外でも“Dragon Quest VI: Realms of Revelation”というタイトルで発売が予定されており、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』の海外版と同様に任天堂の海外法人が販売を手がける。
大きな変更点・追加要素
仲間会話システム
移動中のみ、馬車の外に出ている仲間と会話することが出来る。
会話記憶システム(おもいだす)の廃止
代わって導入された仲間との会話システムによるヒントの充実によってある程度補完されている。
仲間モンスターシステムの大幅な変更
スライム系モンスターを世界中から見つけ出して仲間にする方式に変更された(職業制限はない)。それぞれのスライムに仲間になるための条件があり、条件を満たせば仲間にすることができる。それに伴って、「魔物使い」は「魔物マスター」に名称変更、モンスターを仲間にする能力は失われた。また、仲間となるキャラクターが固定されたことにより、ルイーダの店で加えた仲間と別れる(メンバーから外す)ことは出来なくなった。
すれちがいの館
前2作および『IX』でも採用されたすれちがい通信を用いたシステム。本作では、キャラクターや舞台を選んで「夢告白」を作り、これをすれちがい通信で交換することが出来る。すれちがい人数が特定の人数に達することで、クリア後でないと仲間にできない特定のスライムをゲームクリア前に仲間にできたり、新たな夢告白の舞台を入手できたりする。また、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』と一方通行的な連動をしており、相手側が同作品の挿入された本体の場合、相手側にすれちがいバトルが発生する。
スライムカーリング
前作『V』に続いて導入されたタッチペンを使って遊ぶミニゲームが追加された。BGMは前作『V』と同じく「ずっこけモンスター」が使われている。
デスコッドの村の選択追加
SFC版ではデスコッドの村の正体は魔物たちと一部他作品の登場人物たちがいる村だったが、DS版では会話の選択肢によって、魔物たちだけの村、『IV』の登場人物たちだけの村、『V』の登場人物たちだけの村の3通りに変化する。ここで、『IV』が近い未来、『V』が遠い未来の出来事と判明する。なお、一度選択肢を選んだ後は村の内容が固定され、やり直すことは出来ない。
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ドラゴンクエストⅥ | trackback(0) | comment(0) |
『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(ドラゴンクエストファイブ てんくうのはなよめ)は、1992年(平成4年)9月27日にエニックス(現:スクウェア・エニックス)より発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。
リメイク版として2004年(平成16年)にプレイステーション2(以下PS2)版が、2008年(平成20年)にニンテンドーDS(以下DS)版が発売されている(PS2版およびDS版はのちに廉価版「アルティメットヒッツ」として発売された)。
当時のエニックスがSNES(日本国外版スーパーファミコン)に参入しなかったこともあって、長らく日本国外では発売されなかったが、2009年、DS版が北米で "Dragon Quest V: Hand of the Heavenly Bride" として、欧州では「V」を除いた "Dragon Quest: The Hand of the Heavenly Bride" として発売された。
以降、特記が無い限り、オリジナルであるスーパーファミコン版について述べる。
概要
ドラゴンクエストシリーズ第5作。前4作はファミリーコンピュータ(ファミコン)で発売されてきたが、本作はその後継機種スーパーファミコンで発売された最初のドラゴンクエスト作品である。初のスーパーファミコン作品で開発も難航したため、それまでのシリーズ作品と比べて前作発売からの期間が長かった。当初、1992年5月31日の発売が決定したが、開発難航により8月発売予定に変更され、さらに延期となり発売日が9月27日となる。具体的な発売日決定後の発売日変更は極めてまれである。キャッチコピーは「愛がある、冒険がある、人生がある」。PS2版は「強き心は時を越えて」。DS版は「受け継がれる強き心」。
親子3代に渡るストーリーや、物語中盤に結婚という人生の重大なイベントがあることが特徴であり、モンスターを仲間にするシステムも導入された。シナリオ・ゲームデザインの堀井雄二は、「本作の本質は感動であり、一番の感動はもう一つの人生を体験することだ」と語っている。DS版のCMでは「人生を体験できるゲーム」と紹介された。
対応機種がスーパーファミコンとなり画質、音質が向上した。また、前作までよりもストーリー重視の作風となり、重要キャラクターの会話が自動進行するイベントシーンが増加した。また、クリア後の冒険の書(セーブファイル)で行ける隠しダンジョンが初登場し、最深部には隠しボスが存在する。
本作は「天空シリーズ」の2作目として位置づけられ、また、従来のシリーズ作品に共通していた「主人公=勇者」という設定を覆した。魔王を倒すという使命がゲーム開始時から主人公に付与されず、最後には魔王と戦うが、直前までの目的は主人公の母親の捜索であり、勇者対魔王の図式は副次的な物である。魔王の存在が明かされるのは終盤からである。
発売後、ゲームブック化や小説化、ドラマCD化が行われた(それぞれゲームブックドラゴンクエスト、小説ドラゴンクエスト、CDシアター ドラゴンクエスト参照)。また、本作の世界を舞台とした派生漫画作品『ドラゴンクエスト 天空物語』(幸宮チノ)が連載された。
物語
世界設定
前作『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の数百年後の世界が舞台となる。作中でも前作の主人公である「伝説の勇者」の物語が語られており、本作の物語とも密接に関係している。 DS版『ドラゴンクエストVI 幻の大地』の裏ダンジョンにおいて、IVがVIの近い未来、Vが遠い未来であると語られており、発売順ではVIが天空シリーズ最終章だが、物語上はVが最終章である(VIに後の天空城が登場)。
主人公たちの世界(以降人間界と呼ぶ)は、天空への塔やセントベレス山のある大陸が世界地図の中央にあり、その大陸を囲むように各大陸が位置する。しかし、前作と同じ建造物は天空への塔と天空城のみで、冒険の舞台となる世界地図は前作とまったく異なる。天空への塔は世界地図での座標で見ると前作とほぼ同位置だが、前作の世界がどのように、またどの程度の年月をかけ本作の世界となったかは作品内では語られていない。
フィールドマップは人間界のほか、幼年時代で登場する妖精の世界と終盤で登場する暗黒の世界がある(この2世界は人間界よりマップが狭くルーラで行来可能)。
ストーリー概要
幼年時代
主人公は父・パパスと共に、2年ぶりにサンタローズの村を訪れる。そこで幼馴染のビアンカと再会し、彼女と共にレヌール城でお化け退治をしてベビーパンサーを助ける。彼女と別れた後はエルフのベラと妖精の世界で起こった事件を解決。その後ラインハットへ赴き、ヘンリー王子誘拐事件が発生し彼を助けに向かうが、光の教団の手によってパパスが殺害され主人公はヘンリーと共に教団の奴隷にされる。
青年時代前半
幼年時代から10年余(リメイク版は10年)が過ぎ、主人公とヘンリーはマリアと彼女の兄・ヨシュアの計らいで、奴隷として働かされていた大神殿から脱走に成功し海辺の修道院に流れ着く。主人公は父の遺言通りに母・マーサと伝説の勇者を捜す旅に出る。ヘンリーの加入と離脱、そして彼とマリアの結婚と色々あり、旅を続ける中で大富豪の娘フローラとの出会い、ビアンカとの再会があり、この2人のうちどちらかを選び主人公は結婚する。その後、出生の秘密が明らかになり故郷グランバニアに戻る。そこで妻の妊娠が明らかになり息子と娘が誕生、主人公も王に即位する。しかしその夜、妻がさらわれ彼女を救うべく実行犯と戦い勝利するが、主人公と妻は光の教団の手によって石化され引き離される。
青年時代後半
石像にされた主人公は競売にかけられ、とある富豪に買われる。それから約8年後、主人公は成長した息子と娘の手により石化を解かれ故郷グランバニアへ帰還する。その後、子供達と共に妻と母を捜す旅に出る。まず母の手がかりを得るため彼女の故郷を尋ねる。一行は旅の途中で伝説の勇者と出会う。そして浮上能力を喪失し湖底に沈んだ天空城を復活の為、世界を回り妖精界にも足を運ぶ。その甲斐あって城の浮上に成功し、その主マスタードラゴンとも謁見する。そして光の教団の本拠地である大神殿に向かい教団の教祖を倒し妻を救出し、その後魔界で母・マーサと対面。彼女の志を受け継ぎ大魔王・ミルドラースと対決する。
登場キャラクター
この節では、ゲーム作品本編内で語られる設定を中心に記述する。人物名右の( )内の英語表記は日本国外のDS版での名前。なお、一部の人物は言語によって名前が変わり、そういった人物については(英語/フランス語/ドイツ語/スペイン語/イタリア語)の順に記す。〔〕内はステータスウィンドウに表示されている仲間直後の肩書き(花嫁候補を除く)であり、変更がある場合は本文中に記載。ゲーム中はかな表記になる。本文中の呪文の詳細についてはドラゴンクエストシリーズの呪文体系を、ステータスについてはドラゴンクエストシリーズ#ステータスを参照。
物語の性質から、主人公をはじめ登場人物が年齢を重ねるのも特徴である。
リメイク版は男の子・女の子にあらかじめデフォルト名が設定してあるが、誕生時にプレイヤーが自由に変更できる
開発
キャラクターイラストについて
SFC版の開発当時は、主人公たちのほかに、町の人のグラフィックが鳥山明によって数点描き下ろされていたが、これらは没案となり結局ゲーム中には登場しなかった。
逆に、SFC版のサンチョやフローラ、ヘンリー、男の子、女の子は、鳥山によるデザイン画が描き起こされておらず、ゲーム中ではオリジナルのグラフィックが使われていた。後に発売された公式ガイドブックでは、鳥山の絵柄の忠実な模写で実績のあった中鶴勝祥が代わってイラストを起こしている。彼の起こしたイラストは、ゲーム中のドットグラフィックとかなり異なっている(例えば、女の子(娘)はゲーム中ではワンレンだったが、イラストではおかっぱになった)。PS2版では、中鶴によるイラストが公式デザイン化し、ゲーム内のグラフィックもSFC版公式ガイドブックのイラストとほぼ同じ姿となっている。また、リメイク時には中鶴のデザインを元に鳥山によってサンチョ、フローラ、男の子、女の子のイラストも描き起こされ、DS版のキャラクターグラフィックにも流用されている。またPS2版及びDS版の公式ガイドブックのイラストを描いたのは、漫画家の村上ゆみ子である。
販売・プロモーション
プレイステーション2版
PS2でのリメイクが最初に発表されたのは、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』も開発中であった2003年10月末のことであった。翌11月から画面写真が発表され、2004年1月には第19回次世代ワールドホビーフェアに出展された。同月22日には発売日が同年3月25日と発表、さらに数日後には『ドラゴンクエストVIII』の開発中のデモ映像を見ることができるプレミアム映像ディスク(PS2用CD-ROM)が同梱されることが発表された。そして発売延期は無く、3月25日に発売に至った。キャッチコピーは「強き心は、時を越えて」が使われた。
出荷本数は2日間で130万本を突破し、発売15日後の4月8日には、それまでのシリーズのリメイク作品の中では最多の150万本を達成した。
ニンテンドーDS版
2007年8月、「天空シリーズ」3部作である『ドラゴンクエストIV』と本作、『VI』がニンテンドーDSでリメイクされることが一挙に発表された。
DS版『IV』発売後の2007年末、DS版『V』の画面の公開が開始。翌2008年4月には、発売日が同年7月17日と発表された。6月25日に発売されたケツメイシのアルバム『ケツノポリス6』においては、本作とのコラボレーションが行われ、7月には『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』とともにフジテレビジョンのイベント「お台場冒険王」に出展された。発売延期は無く、発表どおりに7月17日に発売された。キャッチコピーは「受け継がれる、強き心」が使われた。
発売後は2週間で、日本国内出荷本数が100万本を超え、約1か月後の8月12日には販売本数が100万本を突破した。
評価
オリジナル版は『III』以降のナンバリング作品で唯一売上が300万本に達していない作品である。しかしその一方で、PS2版はリメイク作で最多売上本数を記録し、DS版はニンテンドーDSにおいて最速で売上100万本を突破した(当時)ゲームソフトとなっているなど、後の評価が高い作品となっている。また、本作で登場した仲間モンスターのシステムは後の作品へも影響を与えて、『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズへ発展していくこととなる。
プレイステーション2:The 8th CESA GAME AWARDS 2003-2004 優秀賞を受賞。
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ドラゴンクエストⅤ | trackback(0) | comment(0) |
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』
(ドラゴンクエストスリー そしてでんせつへ)は、1988年(昭和63年)2月10日にエニックス(現:スクウェア・エニックス)より発売されたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲーム 。
(ドラゴンクエストスリー そしてでんせつへ)は、1988年(昭和63年)2月10日にエニックス(現:スクウェア・エニックス)より発売されたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲーム 。
その後、リメイクとして1996年(平成8年)に『スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』、2000年(平成12年)に『ゲームボーイ ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(ゲームボーイカラー専用)が発売されているほか、2009年(平成21年)より携帯アプリ版も配信されている。2011年(平成23年)9月15日発売の『ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III』に、FC版およびSFC版が第1作や『II』と共に収録された。
北米では、"Dragon Warrior III" としてNES版とGBC版が発売されている。
以降、特記が無い限りはオリジナル版であるファミリーコンピュータ版について述べる。
概要
ドラゴンクエストシリーズの第3作。堀井雄二の脚本・ゲームデザイン、鳥山明のキャラクターデザイン、すぎやまこういちのヒロイックな音楽などにより爆発的な人気を博し、発売日には量販店の前に数キロメートルの行列ができるなどの社会現象を巻き起こした。キャッチコピーは「触れたら最後、日本全土がハルマゲドン」。SFC版は「SFC究極のドラクエ」。GBC版は「一番愛されたドラゴンクエスト」。企画段階の仮タイトルは「そして伝談へ」だった。
物語は、ロトシリーズ3部作の完結編と位置づけられており、前2作『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の物語中に名が登場した伝説の勇者「ロト」、および舞台となった世界「アレフガルド」の秘密が本作で判明する。
ROMは前作の2倍である2メガビット(256キロバイト)ROM を使用、バッテリーバックアップのセーブファイル容量は64キロビットとなっている。ゲームシステム面では、仲間キャラクターの名前・職業(キャラクタークラス)・性別を自由に選び、パーティーを自由に編成して冒険できるという、キャラクターメイキングのシステムを取り入れている。また、シリーズで初めて、複数のフィールドマップが登場するようになった。そのためROM容量が不足し、製品版では一部の町やダンジョン、モンスターなどのいくつかの要素がカットされている。またオープニングも無く、タイトル画面は真っ黒な無音の画面に「DRAGON QUEST III」と表示されるのみとなった。
パッケージ等に記載されているタイトルロゴは、ロゴ全体が剣の鍔と持ち手を模したものであるため、ナンバリングタイトルで唯一『DRAGON QUEST』の「T」が剣の形になっていない。これは、Wii 用ソフト『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』のタイトルロゴとほぼ同じである。
日本における売上本数は380万本を記録。この数字は2006年(平成18年)11月頃まで他社の作品を含めた日本の歴代ゲーム売上本数でも十傑に入っている。2010年(平成22年)現在、この記録はドラゴンクエストシリーズでは『IX』『VII』に続き3位。ゲーム雑誌『ファミ通』の15周年・20周年読者投票企画ではドラゴンクエストシリーズ中では最も上位だった。
発売後には、ゲームブック化や小説化、ドラマCD(CDシアター)化も行われている(小説ドラゴンクエスト、ゲームブックドラゴンクエスト、CDシアター ドラゴンクエストを参照)。エニックスの出版事業で最初に手がけたのが本作(ファミコン版)の公式ガイドブックである。
物語内容
ストーリー
勇名を馳せたアリアハンの「勇者オルテガ」は、初子を授かった直後より世界の支配を企む「魔王バラモス」を倒すべく旅立ち、そしてそのまま消息を絶った。伝聞に寄れば、彼は旅の途中で魔物に襲われ、戦闘の最中に火山に落ちて命を落としたのだという。
オルテガの子供(=主人公)は、自身の16歳の誕生日をきっかけにして父の遺志を継ぐために、アリアハン王に願い出て冒険へと旅立つ。旅の扉から外の世界へと旅立ったあと、主人公は世界各地で起きる不思議な事件を解決していくことになり、船を手に入れると、冒険の舞台はさらに広がっていく。
こうして世界中を旅するうちに主人公達は、世界に散らばっていた「6つのオーブ」を手に入れる。これらのオーブは「不死鳥ラーミア」を復活させるためのもので、この不死鳥がバラモスのもとに到達する鍵になるのだった。復活した不死鳥ラーミアに乗って空を飛ぶ事で、宿敵バラモスの居城へと乗り込んだ主人公は、ついにバラモスを退治する。
だが、真の黒幕である「闇の支配者ゾーマ」と、もうひとつの世界 「アレフガルド」の存在が明らかになり、主人公は再び冒険の旅に赴く。主人公はアレフガルドの世界でゾーマの城に入るための「にじのしずく」を探し出し、ゾーマとの最終決戦にのぞむ。
第1作・第2作との関連
第1作『ドラゴンクエスト』、第2作『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』と本作は、共通して「アレフガルド」という国が登場するなど、密接なストーリーの関連があり、この3作は「勇者ロトの伝説シリーズ」(「ロト三部作」「ロトシリーズ」とも)と呼ばれる。その中でも本作は第1作よりもさらに昔の時代の物語となっており、本作の数百年後の物語が第1作、さらにその100年後が『II』となる。
世界設定
魔王バラモスを倒すまでは、前2作と異なる世界が舞台となる。しかしストーリー終盤では、前2作で登場した「アレフガルド」のある別の世界が舞台となる。本作の世界は2層構造となっており、ここでは主人公たちが生まれ育った世界を「上の世界」、アレフガルドのある世界を「下の世界」と呼ぶこととする。両世界間は呪文「ルーラ」などで行き来することができる。
上の世界
主人公たちの住む世界。魔王バラモスによって支配されようとしている。地形は、現実の地球の世界地図が元になっていて、この世界は球形になっている。マップ上では上端と下端、左端と右端がそれぞれ繋がっている(北極より北へ進むと、南極へ出る等)。
下の世界
太古の昔に神々による審判から選ばれ、上の世界から移住してきた者の末裔が住む新世界で、精霊ルビスが統治している。主人公たちの住む世界より下の層に位置する。船で外海へ出られるが、外へ行くことや周回を行うことはできず、アレフガルド大陸以外の『ドラゴンクエストII』で見られた地域は登場しない。
リメイク版では、ゲームクリア後のおまけとして「天上界」が登場する。
世界・地名の由来
前述のとおり、上の世界は、現実の地球の地形が元になっており、地名を似せたり、実際の地理・歴史を基にしたパロディが取り入れられている。堀井雄二は本作のデザインに先立って、ヨーロッパの歴史的城郭などを取材していた。
関連書籍における堀井雄二の発言によれば、「ロマリア」はローマとイタリア、「エジンベア」はイギリス(スコットランド)の地名エディンバラ地方、「シャンパーニ」はフランスの地名シャンパーニュ地方、「ノアニール」はノルウェー、「アッサラーム」はアラビア語の挨拶、「イシス」はエジプト神話の女神イシス、「ポルトガ」はポルトガル、「スー」はスー族(ネイティブ・アメリカンの部族のひとつ)、「グリンラッド」はグリーンランド、「レイアムランド」は南極大陸の一角グレイアムランド(グレアムランド)がそれぞれ由来となっており、「ネクロゴンド」の名称は語感から名づけたとされている。
プレイヤーキャラクター
本作ではプレイヤーの扱うパーティーとなるキャラクターに固有設定を持った人物が存在せず、プレイヤーの分身である主人公以外のパーティーキャラクターを任意で選んだ最大4人までのパーティーを作ることができる。
このゲームに登場するプレイヤーの扱うパーティーキャラクターは必ず一つの「職業」(キャラクタークラス)を持っており、装備できる武器や防具、レベル上昇時のステータス成長の傾向などは就いている職業によって決定される。また、キャラクターの性別もステータス上で設定されており、移動画面でのグラフィックが変化するほか、女性専用の武器・防具などが存在する。性別は、主人公であれば新しくゲームを始める際に、それ以外のキャラクターであれば登録する際に決定する。
呪文の数は前作の倍以上に増えるとともに系統別に整理され、以後のシリーズにおける呪文体系が本作で確立された。解説文中の呪文についての詳細はドラゴンクエストシリーズの呪文体系を参照。
主人公以外のキャラクターは「ダーマ神殿」で別の職業へ「転職」させることができる。転職資格は主人公以外のレベル20以上のキャラクター。転職後はレベルが1に戻るが、ステータス値が転職前の半分となるだけで、それまでに覚えた呪文はそのまま使える(武闘家の「会心の一撃が出やすい」、商人の「お金を発見する能力」や「アイテム鑑定能力」などの、呪文以外の特殊能力は失われる)。例えば、魔法使いが戦士に転職すると、重い武器と呪文の両方を扱える戦士となる。また、僧侶が魔法使いに転職すると、回復呪文と攻撃呪文の両方が使える魔法使いが誕生する。
移植・リメイク
スーパーファミコン版
前2作のリメイク作品『ドラゴンクエストI・II』に次ぐ、シリーズ2例目のリメイク作品。FC版の発売から8年後の1996年に発売された。
ストーリーはFC版に基づいているが、『I・II』のときと違い、FC版と比べ大幅な要素の追加・変更が行われている。後述の「性格」や「すごろく場」が追加されたほか、アイテムが多数増加し、中には「ルーズソックス」など発売当時の流行を反映したアイテムも登場した。FC版では女性キャラクター専用装備品しかなかったが、SFC版では、ステテコパンツといった男性キャラクター専用装備品も追加された。店の品揃え、ボスモンスターのステータス、モンスターから得られるアイテムなどの変更も行われている。FC版では、武器は全て単体攻撃武器のみだったが、SFC版では単体攻撃武器のほかにブーメランやムチといったグループ攻撃武器や全体攻撃武器が追加された。
画面仕様やキャラクター操作、コマンド操作は、前年に発売された SFC版『ドラゴンクエストVI 幻の大地』をベースとしている。同作から継承された要素として、ボタン1つの操作だけで会話や調査ができる「べんりボタン」、アイテムを管理する「ふくろ」(それに伴い預かり所がゴールド銀行へ変更)、町などの人々の会話の記憶機能、世界地図、ブーメラン・ムチなどでの複数対象攻撃、キャラクターの名前の変更機能、「ちいさなメダル」などがある。『VI』と同様に井戸に入ることも可能になった。戦闘画面も『VI』のものとほぼ同様の画面でモンスターグラフィックも『VI』調だが、モンスターが動く際の効果音を発するようになった。
本作では、「ふくろ」の中にあるアイテムは、移動中に限りふくろから出さずに使うこともできるようになった。また、アイテムを仲間に渡す際にその位置も指定出来るようになり、所持しているアイテムの位置を選ぶことで渡す側と交換することも出来るようになったほか、装備可能なアイテムについては渡した時点で装備するかどうかを選択できるようになった。なお、『VI』にあった「ふくろ」の枝コマンド(だす・いれる・みる)は廃止されたが、普通にふくろに渡す・ふくろから渡すなどしても全ウィンドウが閉じることはなくなり、連続操作はしやすくなった(これは、回復呪文などを使用する際にも同様で、その都度ウィンドウが閉じるようなことはなくなった)。これらの要素は本作で初めて導入され、以降の作品(リメイク含む)でも踏襲されている。また、これに伴い「全てのウィンドウを閉じる」ボタンも設定された(本作ではYボタン)。
ちいさなメダルに関しては、メダルを収集しているのがアリアハンのメダルおじさんとなり、方式は獲得したメダルの累計によってアイテムを獲得する方式である。
ゲームスタート時に主人公の性格を決定する際、プレイヤー自身の名前を入力する必要がある。この時入力した名前(必ずしも本名である必要はない)は、エンディングの最後(スタッフロールの後)に「AND ACT BY ○○○○(プレイヤーの名前のローマ字表記)」として紹介され、ロールプレイング(役割を演じる)ゲームの名の通りプレイヤー自身が主人公である事を実感させる演出となっている。
スーパーファミコン版はリメイク等を含めたシリーズ最後のSFC版、及びエニックス最後のスーパーファミコン用ソフトでもある。
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